ASAKURA DNB初!UKに取材に行ってきましたのでレポートします。
2009.5.1 Fri ...in LONDON
ヒースロー空港に着いたのは午後10時前。地下鉄でロンドン市内に入りホテルにチェックインを済ませると、さっそく名物のブラックキャブをつかまえ、イザ「To Fabric!」
Fabricではテッキーなエレクトロハウスっぽいのがメインにかかっていた。DJがどこにいるのかわからない空間が印象的。迷子になりそうになりつつ、4つあるルームを一通り見て回ってビールを一杯注文。フロアに出ると、やはりというかとにかく音がいい。踊りたくなる音。興がのってきて競うように変な踊りを踊り始めるロンドンっ子たちに囲まれて、もう少し楽しみたかったが、次の予定があったので早めに店を出た。
通りに出ると、Fabricのミニキャブが待機していたのでそれを利用してノースグリニッジにあるMATTERという箱へ。運転手によるとFabricとMatterは経営者が同じということで、裏門を通って入り口まで案内してくれた。この日はレーベルHOSPITAL主催のHOSPITALITYというパーティー。通常のチケットはすでにSOLD OUTだったので3AMから入場できるチケットを日本で予約していったのだが、無事中に入ることができてほっと一安心。エントランスのセキュリティーに"cheers!"と見送られたのが嬉しかった。
階段を下りていくと、ちょうどFabioがプレイ中だった。広大な空間におそらく2000人以上がひしめき合い、そのほぼ全員が、ドラムンベースを純粋に楽しんでいる。完璧にセットされたサウンドシステムで、会場のどこにいても腹に効く音が鳴っている。そのせいかフロア以外のあらゆる場所でもいきいきと踊っているのが見られる。吹き抜けの3フロア全てに長いバーカウンターがあり、ドリンクを注文するのもまったく待つ必要がない。
ジントニックを何杯か流し込んで、ダンスフロアに下りていくと、驚くほどクリアなサブベースに加え、初めて目にするような、派手だがポリシーのあるライティングエフェクトに圧倒される。クラウドは周囲をまったく気にすることなく踊っているようでいて、フレンドリーで礼儀正しい。屈強なセキュリティーが目を光らせているので何の不安も感じない。極めて洗練された遊び場だ。
やがて、DJ Frictionが登場。ラストはPower HourだとMCが煽るとおり、アンセムを巧みに織り交ぜたプレイで会場を沸かす。午前6時のパーティ終了まで、会場の熱気はまったく冷めることがなかった。
会場を出ると、もう日は高く上っていた。ホットドッグの屋台がまだ営業していたのでチーズバーガーをひとつ買い、それを頬ばりながら爽やかな朝のテムズ河畔を歩いて地下鉄の駅に向かった。
(続く)