2009-05-12

UK report その2 Soho→Bristol 編

2009.05.02 Sat ...3pm at Soho

 昼前ににホテルを出ると、フィッシュアンドチップスを食べて市内をぷらぷら。そしてSoho地区に入ると目指すはレコ屋、BM SOHOへ。
 地下のjungle/dnb/dubstepフロアに直行すると、5人ほどの客がノリノリでレコードを試聴していた。ここはカウンターの越しに試聴したいレコードを頼むとそれを店の人がとってくれ、気に入ったら買うというスタイルのよう。店の人は一人で忙しそうにしているが、客は皆お行儀よく待っている。順番が回ってくると、「日本で手に入りにくいレコードを!」と頼んだ。






 その後Pubでエールを引っ掛けたあとは、列車で2時間弱かけてBristolに移動。この有名な地方都市でどんなパーティーが繰り広げられているのか、この目で確かめようと興味深々にこの地に降り立った。



2009.05.02 Sat ...11pm at Bristol



 ホテルで一休みすると、すぐ近くで開催されている"dessident"の会場へ。ロンドンと違い、夜はまったく人気がない中、たどり着いたのはレンガ造りの古い倉庫を改装したスケートパークを兼ねたクラブ、motion。低音で窓がガタガタと震えていた。


 建物の中に入ると、予想をはるかに上回る凄まじい音圧に度肝を抜かれた。中でもサブルームのdubstepのフロアに立つと、音を聴いているというよりも、マッサージチェアで全身をブルブルされているような感覚だ。正直耳が壊れそうなのだが、ここの人たちは平気な顔をして楽しんでいる。本当に大丈夫なのだろうか?ブース背後のパイレートフラッグがこの破壊的な音に実にマッチしていた。


 メインフロアでは、BBC RadioでおなじみのDJ Baileyがプレイ中。こちらも信じがたい爆音で、お世辞にもいい音とはいえないのだが、洗練されたロンドンのパーティーとはまた違ったこだわりが感じられた。途中サウンドマンがテクニカルな理由からかDJミキサーの音量を下げに来たのだが、オーディエンスの猛ブーイングにあって即座に音量を元の爆音に戻すという一幕も。この後DJはDOM&ROLANDからTEEBEEへとバトンタッチするが、まさにダークなbristolのイメージそのままのサウンドにクラウドは熱狂し、派手でキャッチーなトラックは一切出番がなかった。




 屋外に出てフードの屋台で一休みしていると、プレイを終えたBaileyが隣でうまそうな皿を注文していたので、ファンだと伝えて握手してもらう。bristolでの雰囲気は、そのダークなサウンドと裏腹に、皆人懐こく、知らない酔っぱらいに話しかけられることもしばしばで、おかげで見知らぬ土地だったにもかかわらず、とてもくつろいだ楽しい夜を過ごすことができた。

 
 帰路の予定があったので早朝にはBristolを後にした。朝のbristolは街の風景と自然が調和した、本当にきれいなところだった。


(UKレポートおわり)